食事制限をする場合は
カロリー制限を中心にする人のほうが多いかも知れません。
ですが、単純に食事の量を減らせば
ダイエットは成功すると思っている人も少なくはありません。
今回は、食事制限をするなら量を減らすよりも
質を優先にしたほうが良い理由を紹介していきます。

食事制限をするなら量よりも質が重要!
食事制限と言えば「糖質制限ダイエット」をイメージする人も
ひょっとしたらいるかも知れません。
糖質制限ダイエットは炭水化物を減らせばよいという
とてもシンプルな方法のダイエットです。
糖質制限ダイエットは必ずしも
痩せるダイエット方法ではないと宣言しておきましょう。
なぜなら、炭水化物にも痩せる場合もあるからです。
ハーバード公衆衛生大学院の研究者はダイエットをする場合に
カロリーにばかり注目していることに対し注意をしています。
「2014年の論文、2018年の論文」によれば
ダイエットにとって重要なのはカロリーの量ではなく
質が重要だというのです。
つまり、重要視すべきなのは何キロカロリー摂取したかではなく
それをどのような食品から摂取するかが重要だということです。
食事は大きく分けて
以下の3種類に分けることができます。
・タンパク質
・炭水化物
・脂質
タンパク質と炭水化物は1gあたり4キロカロリーに対して
脂質は1gあたり9キロカロリーあります。
同じ重さでも脂質は2倍以上のカロリーがあるので
ダイエットのために摂取カロリーを減らすなら糖質の量を
減らしたほうが合理的だと言えます。
痩せる炭水化物は実在する?
炭水化物の量を減らすことで
痩せることができるのではないかと最近になり言われるようになりました。
1972年のアメリカ人医師で「ロバート・アトキンス」の本で
「Diet Revolution」の中で以下のようなダイエット方法が記されています。
・アトキンスダイエット
・糖質制限ダイエット
・低炭水化物ダイエット
・ケトン式ダイエット
それぞれ、名前は違いますが
やることは同じのダイエット方法です。
これらのダイエット方法は程度の差こそありますが
炭水化物の量を減らすことでダイエットをするというものです。
意外!炭水化物の量を減らしても痩せるわけじゃない!?
実際に、食事のなかで炭水化物の量を減らせば
痩せることができるのか気になるところです。
実は、炭水化物の量を減らせば痩せるという考え方は
正確ではありません。
たしかに単純に炭水化物の摂取量が多い人と
少ない人と比較すると炭水化物の摂取量が少ない人のほうが
体重が減っていることは明らかです。
しかも、「2008年の論文、2007年の論文」でも
そのことが報告されているので間違いはないでしょう。
ですが、普段摂取している炭水化物の多くは
白い炭水化物のことです。
研究のなかで低炭水化物を摂取している人の体重が減少しているのは
白い炭水化物の摂取量が少なくなったことが原因でしょう。
でも、重要なのは
炭水化物の量ではありません。
どのような炭水化物を摂取するかということは
一般的に認識されていないことが多いです。
たとえば、白米やラーメンのように精製された炭水化物が
体重増加に繋がります。
また、玄米や蕎麦の精製されていない炭水化物は
食べても体重増加にはつながらないという研究も発表されています。
2011年にハーバード大学の研究者がアメリカ人約12万人を
12年から13年ほど追跡して食事内容によって体重がどう変化するのか
調査をした観察研究も実際にあります。
その観察研究によると、白い炭水化物を食べている人は
体重が増加しているというのです。
ですが、茶色い炭水化物を食べている人は
逆に体重が減っています。
つまり、同じ炭水化物でも蕎麦や玄米なら
太る要素は持ち合わせていないということになります。
まとめ
同じ1gの炭水化物でも4キロカロリーはあり
白米を食べた人ほど太っています。
しかし、茶色い炭水化物と言われる玄米を食べた人は
逆に痩せていきました。
また、加工していない果物も太りにくく
フルーツジュースを飲んでいる人は太りやすいようです。
ダイエットは基本的にカロリー制限をしていくのが
もっとも重要かもしれません。
ですが、カロリー制限をするにしても
重要なのはカロリーの量ではなく質が重要だと言えます。
糖質制限ダイエットは炭水化物を減らしたぶん
代わりに何を食べるかについて間違った情報がネット上にもあります。
炭水化物を減らせばステーキや
焼き肉でも好きなものを食べても良いというアドバイスされたなら
明らかにその食事療法は間違っています。
なぜなら、赤い肉を食べている人は
体重が増加しているからです。
なので、体重が増加しないような食事を
代わりに食べるならOKだといえます。
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